賢治街道を歩く会 | 活動記録

賢治街道を歩く会

第1回ふるさと講座

「ひょっとこ」の由来について

【講 師】菊池明朗

 昭和二十五年七月五日発行の文部省検定済教科書「中等国語三下」三省堂(編集委員長 金田一京助)の五十五ページから七十ページにかけて ひょっとこの由来(放送劇)が掲載されている。この教科書は米里中学校で昭和二十六年度まで使用されていた。放送劇として書かれている文章の一部を紹介すると・・・続きを見る

▲ ページトップへ

星めぐりのたび

【開催日】平成22年8月21日
【主 催】賢治街道を歩く会
【共 催】奥州市立人首小学校PTA・木細工小学校PTA・米里振興会

21日(土)「星めぐりのたび」に60名程の地元、花巻、岩谷堂、玉里の小・中学生・先生・保護者・会員に参加いただきました。
午後4時 米里地区センターにおいて、浅倉牧子先生指揮、大鐘雅子先生の伴奏で宮沢賢治作詞作曲「星めぐりのうた」をおしえていただきました。花巻から参加した児童や昨年参加した子供たちもいたので、すぐ歌えるようになりました。その後、原子内貢先生から、「星めぐりのうた」に関わる星座を中心にお話をいただき、バスで一路種山ケ原の星座の森へ向かいました。土曜日でもあったので、キャンパーやキャビンの宿泊者でいっぱいで、それぞれ種山ケ原を楽しんでいるようでした。
[風の又三郎]ブロンズ像の前で記念撮影をし、米里産直のおにぎりで夕食。30分ほど園内を散策し、原子内先生の第2弾質問コーナー等で更に星座の知識を深めながら、夜を待ちました。「あっ、出ている」「見つけたあ、あそこ。」一番星金星を見つけて、子供たちから歓声が上がりました。しかし、残念。さっきまでの青空とうって変わって、高原特有のガスがかかってきて、種山ケ原での星空観察会を断念。宇宙遊学館へ移動も考えましたが、時間的に無理と判断しました。種山ケ原らしい
ガスにおおわれた星座の森を眺めながらアイスクリームを食べ、下山。皮肉なことに下界は星空。「ああ、無情」の一言でした。岩手日日の記者さんがこども達の生き生きした様子のとてもいい写真を、新聞に載せてくれました。

▲ ページトップへ

星めぐりのたび

星めぐりのたび

星めぐりのたび

星めぐりのたび

石の学習会

【開催日】平成22年8月5日
【主 催】賢治街道を歩く会
【共 催】奥州市立人首小学校PTA・木細工小学校PTA・米里振興会

宮沢賢治が幼い頃、石っ子賢ちゃんと呼ばれていたこと、そして、賢治が二度も地質調査のために米里を訪れていることに因んで、子供たちに米里の地質や石の成り立ちを少しでも知って欲しいという願いで、「石の学習会」を開きました。区内3校から児童、保護者、会員、小学校の先生方34名が人首川で石っ子拾い・砂金採りを行いました。
8時地区センターに集合し、かつて高校で地学を教えていた原子内先生(賢治研究家)を講師に、石について1時間ほど学習しました。その中で、地元の人からお借りしたモリブデンを含んだ石、金鉱石、餅鉄も紹介されましたが、子供たちは磁石に反応する餅鉄に感動していました。その後、行く予定だった中沢・山大畑は前夜の大雨で増水し危険なため、人首川の上流殿界橋(木細工と二股の中間)の下で石っ子拾いをしました。金鉱石や餅鉄を見つけては、大喜びしていました。その後の砂金採りでは残念ながら、誰も見つけることはできませんでしたが、事前に金鉱石を地元の人から提供していただいていたので、それぞれにプレゼントしました。これにも大喜びで、帰宅後、必死に砕いていた児童がたくさんいたそうです。数名の大人は初めから砂金採りに夢中でした?また、地区センターに戻り、拾った石に名前をつける作業では、夏休みの課題のこともあってか、真剣そのもので、終了後も先生はその対応におおわらわでした。なお、餅鉄も地元の方からこども達の分を提供していただいたので、一人に1個プレゼント。石っ子拾いをしているときに、「あっ、石英だ。」「餅鉄だ」というこども達の声を聞いて、やっただけのことはあったのかなと思いました。

▲ ページトップへ

石の学習会

石の学習会

石の学習会

石の学習会

林洋子 薩摩琵琶一人語り

【開催日】平成22年6月6日
【会 場】自徳寺(奥州市江刺区米里)
【出 演】林洋子

「林洋子 薩摩琵琶一人語り」(宮沢賢治作品の一人語り)が自徳寺で行われ、200名もの人達が琵琶の弾き語りを堪能しました。お寺の本堂での一人語り、更にロウソクの灯りとスポットライトだけということもあり、とても幻想的で素晴らしい会になりました。地元の小学生もスタッフに加わり大活躍でした。昨年度水沢で同じ会を主催した浅倉牧子氏・西川桂子氏にいっしょに活動を進めていただいたことが、大成功につながったと思います。
益金(35,280円)については、人首小学校・木細工小学校に宮沢賢治作品集中・高学年用を7月13日に寄贈。

▲ ページトップへ

林洋子 薩摩琵琶一人語り

林洋子 薩摩琵琶一人語り

林洋子 薩摩琵琶一人語り

種山ケ原の山開き

【開催日】平成22年6月6日

種山ケ原の山開きで、会長・事務局長が賢治の森までのピクニックの案内。春ゼミが鳴き、まさに晴天の高原を子どもたちと満喫。木細工小学校の「種山太鼓」の演奏もとても素晴らしいと思いました。

▲ ページトップへ

種山ケ原の山開き

種山ケ原の山開き

旧五輪峠整備

【開催日】平成22年6月5日

長年誰一人通ることがなかったため、松の木の倒木が多く、笹薮のため素人の私たちには大変でしたが、宮沢賢治・柳田國男・佐々木基善・河東碧悟桐が歩いた道を拓け」を合言葉に雨の中、15名のサムライが頑張りました。近いうちに五輪塔が元の位置に新しく建つといううわさがあります。
2回目の整備事業を8月に実施します。この街道はマムシの宝庫ですので、ご注意を。熊除けの鈴は忘れずに!すでに、岩大の先生と学生が歩いたという話が事務局に伝わってきました。

河東碧悟桐「人首と 書いて何と読む 寒さかな」明治39年

▲ ページトップへ

旧五輪峠整備

旧五輪峠整備

「宮沢賢治童話集」低学年用の寄贈

【開催日】平成22年6月4日

奥州市立人首小学校・木細工小学校

▲ ページトップへ

「ひょっとこ穴」の発掘

【開催日】平成22年5月30日

<としょり探検隊 隊長 菊池釟氏 隊員12名>
その穴はドリーネ。娘が迎えに来るものと信じ、としょり(年寄り)たちは頑張っています。

※昔話「ひょっとこ」はどこにでもあるが、教科書に載ったものは米里の昔話です。
※「ひょっとこ」の昔話をご希望の方は、ご連絡ください。TEL:090-5597-2340

▲ ページトップへ

イーハトーブ春季セミナー

【開催日】平成22年5月23日

全国の宮沢賢治研究家55名米里を訪問。佐伯事務局長を中心に会員が案内。
人首町(菊慶旅館・旧郵便局・教会・人首文庫・大内沢・五輪峠。郵便局まで賢治が投函したはがきのレプリカを見る。
<お昼好評・産直の味噌おにぎり・からふとやの団子・草餅>

▲ ページトップへ

イーハトーブ春季セミナー

イーハトーブ春季セミナー

平成22年度 総会

【開催日】平成22年4月14日
【会 場】米里地区センター

▲ ページトップへ

第6回 講演会「人首の地質と宮沢賢治」

【開催日】平成22年1月31日
【講 師】原子内貢 氏
【会 場】米里地区センター

人首の町は人首川によって形成された「河岸段丘上に形成された町」である。山間にありながら山が急迫せずに明るく広々としている。これは今から1億年以上も前に、地下に大規模のマグマが入り込み、ゆっくり冷え固まり、長い間の風化・浸食によって地表に出てきた花崗岩から出来ていることによる。花崗岩は白い石英・長石という鉱物と黒い黒雲母・角閃石という鉱物からできているので、白黒が混合しているゴマ塩ににているのでゴマ石、産地から名称で御影石とも呼ばれている。鉱物結晶が大きく風化しやすいので、崩れやすくなだらかな地形をつくるからである。「人首花崗岩」は千厩・大東・伊手・人首・梁川まで続く30km以上にもおよぶ日本でも有数の細長い岩体である。岩石の形成された時期は陸上に恐竜が、海の中にはアンモナイトが泳いでいた時期に形成されたことが、岩石中にふくまれている放射性元素を用いて推定できます。
マグマの入り込み(貫入)によって、周囲の岩石が熱による変成を起こし、石灰岩は白い大理石に、砂岩や泥岩は硬いホルンフェルスという変成岩になり、東は上大内沢〜赤金鉱山、西は火石沢〜下伊手に分布している。採石はホルンフェルスを用いていることが多い。またマグマが周囲の岩石に押し入って貫入するとき、周囲の岩石がマグマ中に落ち込み、溶けきれずに固まった物が花崗岩中に黒いシミのように残っている、これを捕獲岩(ゼノリス)といい、花崗岩の周縁部にみられる。マグマが貫入するとマグマに含まれていたガス成分と周囲の岩石、特に石灰岩の成分と反応して有用元素は密集して鉱床をつくる。マグマの残液が周囲に貫入して含金石英脈をつくることも多い。
人首花崗岩の西端である火石沢〜下伊手間には輝緑岩及び蛇紋岩が分布し、熱変成を受けて硬くなり屏風のように突き出ている。玉里・藤里を吹きつける西風がこの屏風によって弱まり、人首や伊手を穏やかな気候にしているかもしれない。宮澤賢治が伊手郵便局に投函した手紙の裏面にある絵はどこを描いたものか諸説あるが、前述の蛇紋岩で出来た銚子山(藤里と伊手の間にある山)を描いていることに間違いはないであろう。少なくとも種山方面や阿原山であり得ない。なぜならそれらの方向には蛇紋岩がないからである。

▲ ページトップへ

第6回 講演会「人首の地質と宮沢賢治」

第6回 講演会「人首の地質と宮沢賢治」