第1回『賢治の森』整備 眺望広がる!
樹木が大きくなり「賢治の森」からの眺望が悪くなったという情報があり、賢治ファンのためにも賢治の見た種山ケ原を取り戻そうと話し合い、市の了解を得て、12月17日(土)雪が降る中『賢治の森』の整備を実施した。前日は夕日に照らされて大森山がきれいに見えた。気がめいったが、まず行動するベーと地区センター出発。種山ケ原は麓よりは雪が多いもののそれほどではない。しかし、時々吹雪く。早く終わらせようと、さっそく打ち合わせをして活動開始。チェンソーを持ってきた人は松の木等を伐る。草刈り機や鎌を持ってきた人は笹を刈る。それ以外の人は木を切る人のアシスト。3時間ほどで30本位の木を切り倒し、見晴らしがよくなった。しかし、松の木3本、山桜の木1本だけは残した。笹薮の中に「蓮華つつじ」がいっぱいあることを発見。来年笹薮を刈って、つつじの花のステージを復活させることにしたい。また、建石はこれまで蔦漆のために低くなったと思ったが、東日本大震災の被害がここにもあったことが分かった。みんなで建石の前で記念写真を撮り、本日の作業終了。
昼食は産直のおにぎりとポランのラーメンで温まり、解散。帰途平澤さんに牛の赤ちゃんが生まれたと知らせが入り、賢治の森整備事業第一弾終了の安堵感と共に祝杯を挙げたい気持ちになり。夕方数人が集まり焼き鳥で祝杯?全くのボランテイアで参加してくれる皆に感謝!
《参加者》菊池春男、小竹倉男、平澤孝順、三井紀悦、安西忠昭、千田武宏、鶴田清、佐賀秀一、千田正文、熊谷哲郎、菊池隆紀、後藤清孝、佐賀賢一、佐伯研二、山崎勝
▲ ページトップへ
まさに賢治の詩「雨にも負けず…」で第1回「米里文学散歩」を楽しみました!
先週の旧五輪街道再生完了を受けて、11月6日(日)心配された雨も降らず、仙台から来てくれた佐藤功さんを含め約30名(小学生から80歳まで)が参加し、バスで地区センターを出発。岩手日報の木村さんも同行。五輪峠は靄に包まれ、奥羽山脈や胆沢平野は眺めることは出来ませんでしたが、この峠を越えた宮沢賢治の詩の世界を体感できるような雰囲気。佐伯研二さんから「宮沢賢治と五輪峠」の話を聞いて、さらに賢治の世界に。3代目五輪の塔前で記念写真を撮りました。
9時菊池隆紀さん・三井紀悦さんを先導に峠を出発。
今年作った階段を下りる。手作り感が好評(ほめられているのかな?)。今年4回も刈り払いをしたので、笹もかなり押さえられ、木の葉の絨毯の上をふわりふわりと柔らかく心地よい。宮沢賢治がこの峠を越えたのは春先だから、多分賢治も木の葉が敷き詰められたこの道を歩いたのかな?そう思うとなぜかうれしい!
道端には賢治が好きだった蛇紋岩があり、子供たちは蛇紋岩を覚えたようだ。これだけでも収穫。歩き始めて45分森林浴を楽しみながら全員無事に大内沢に到着。
※蛇紋岩や橄欖岩にはイリドスミンという鉱石が含まれているらしい。その中にはイリジュウムが含まれており、極めて硬い元素で万年筆の金ペン先の裏側についていてペンが減らないようにする性質を持っていたようです。その当時は貴重な鉱石で賢治は企業化も考えたとか。
また、沖縄で地震があまりないのは、蛇紋岩が衝撃を吸収するかららしい。米里も市内の震度の半分ぐらいなのはそのためでもあり、人首花崗岩帯のおかげと納得できる。
上大内沢からまたバスに乗り、途中「風の又三郎」の木細工小・中学校を眺めながら種山ケ原へ。
種山ケ原は「種山ケ原の 雲の中で刈った草は どごさが置いだが 忘せだ 雨ふる」のようにすっぽりと雲に包まれ、岩手山も早池峰山も何も見えない。物見山に登って眺める予定だったが断念。「星座の森」の風の又三郎像の前で記念撮影。その後、盛街道について研二さんからお話を聞き、種山ケ原を後にした。晴れて欲しかったが、雲の中の種山ケ原もなかなかいい。
雲の中の写真もいいでしょう。
予定よりも1時間ほど早く、旧木細工小・中学校に到着。木細工村おこしの会主催による「くるみ祭り」が盛大に行われていた。木細工小学校の子供たちも参加し、ステージを盛り上げ、教職員は「焼きそば」
「お好み焼き」を出店し地域民と共に頑張っていました。昼食は村おこしの会の特別の計らいで「くるみ餅」「カレーライス」「トン汁」を破格の安さでご馳走になり、参加者大感激!
来年は晴れの日に文学散歩をしたいと願っています。
▲ ページトップへ
55年ぶりに旧五輪街道復活!
10月30日(日)今年度4回目の街道作りを行い、ついに念願の旧五輪街道が完成しました。
地元大内沢地域あげての協力に感謝します。これまでこの取り組み参加していただいた皆さん本当にありがとうございました。
▲ ページトップへ
第3回「星めぐりの旅」
【開催日】平成23年8月20日
取り組みが不十分だったため、参加者は子供9人大人10人と非常に少ない人数での旅になりました。
曇り空の中、奇跡を信じながら午後4時地区センターを出発。人首小学校の校長先生が見送りに来てくれました。種山ケ原の星座の森に着くとキャンプ場やキャビンに宿泊する人がいっぱいで、夕食の準備中でした。
着くとすぐ記念撮影。教育振興会長千葉さんの「風の又三郎」になったつもりでの要望に応じてブロンズ像と同じポーズを。なかなかみんな素直!
今年もテーマは「七夕ものがたり」で、宮沢賢治作詞作曲「星めぐりの歌」で始まりました。原子内先生から「星めぐりの歌」にでてくる星座についてお話があり、毎回参加の子供にはよく理解できたようです。
しかし、空は少し青空が見えるものの、一向に晴れる気配はない。それでは、心を晴らそうとみんなで「フルーツバスケット」のゲームをしました。楽しいひと時の後、夕食。いつものようにおにぎり2個とお茶でしたが、遊んだ後のためか、「とてもおいしかったよ!」(1年生高橋愛結ちゃん)と言ってくれました。
奇跡は起きませんでした!結局、奥州宇宙遊学館の「星フェスタ」で7時半から「はやぶさ」の映写会があるということで水沢に直行。残念ながら「はやぶさ」は機械の調子が悪く見ることはできなかったのですが、「夏の星座」の映像を見ることができ、原子内先生のお話の復習ができました。宇宙遊学館の前で、望遠鏡の展示販売所があり、みんな時間いっぱいまで釘付けでした。種山ケ原で星空を見ることはできませんでしたが、とてもいい「星めぐりの旅」になったと思います。自己満足?参加してくれた皆さんありがとうございました。来年こそ種山ケ原で星を見ようね!
▲ ページトップへ
旧五輪峠刈り払い
5月5日例年は年に一度の春祭り。しかし、東日本大震災のため中止。それならということで、賢治研究家からの要望もあり、賢治街道の再生に取り組みました。7月25日(月)には全国の賢治研究家の人達が五輪峠を訪れるそうです。
今年は大内沢の人達が「俺たちの地域だもの」と応援してくれました。多謝!
今年も松の木20本ほど雪で倒れていて大変でしたが、さすが山村で生きているだけに、文句も言わずにやってくれました。作業途中「まむし」を捕まえた人がいて、反省会には「焼きマムシ」を肴に楽しい宴になりました。女性は逃げ回っていました。
▲ ページトップへ
第2回「石の学習会」
【主 催】賢治街道を歩く会
【共 催】人首・木細工小学校教育振興会・PTA
7月19日(火)今年も原子内貢先生を講師に小学生と一般の人にも参加していただいて「石の学習会」を開催しました。原子内先生の石の見方や石の成り立ち等のお話を1時間聞いた後、人首小学校前の人首川で石の採集をしました。宝探しということで、餅鉄(磁石にすいつく石=鉄分を多く含む石でかなり上流にある石)5個を予め、川の中に入れておいたのですが、これが間違いの元。子供たちは宝探しに夢中で、色んな種類の石を集める目標は達成されませんでした。今年は菊池義夫さんがこれまでに家の周辺の畑で集めた縄文期の矢じり、石器等200点程の展示もあり、子供たちだけでなく興味がわいたようでした。矢じりの中には、この辺にはない黒曜石でできたものもあり、石の見方にさらに関心が深まったようです。
▲ ページトップへ
五輪街道整備事業
【開催日】平成23年7月24日 午前8時〜12時
24日(日)連日暑いのに何故か凌ぎ易い。神様が気を遣ってくれたのでしょう!
前日雨が降ったために、遠く奥羽山系や胆沢平野が一望できました。
今日の作業は、明日25日にグスコーブドリの会の人達40名ほどが五輪峠を訪ねてくるというので、急遽10名で2M以上も伸びたイタドリを刈りとりました。次に、坂が急なので階段を作ろうということになり、千田正文さんからいただいた間伐材で苦労しながら手作り感いっぱいの階段が完成!素人の集団にしては良くできていて、青春時代に味わったある種の達成感を感じました。
周囲をよく見ると不法投棄のガラス、空き缶、サッシ等が沢山あり、みんなできれいに整理。なんと軽トラ一台分。環境部長の佐藤信雄さんが責任をもって全て処理するということで、部長宅前のゴミ集積所まで運びましたが、悪い人はいるものですね。
悪い人にはならないようにしましょう!すがすがしい気分でした。
25日午後4時過ぎにグスコーブドリの会の人達が五輪峠を訪れて、宮沢賢治の歩いた五輪街道に取り付けた階段を喜んでおりてくれました。苦労が報われた時でした。
▲ ページトップへ
「タネヤマアピール」碑建立
【開催日】平成23年7月26日(火)
7月26日(火)建立実行委員会の方々約40名(韓国1、四国2、関東10、長野2etc)が種山ヶ原に集い、星座の森に「タネヤマアピール」碑を建立しました。地元ということで除幕式に会長、事務局長が招かれ、出席しました。宮沢家からは清六さんのお孫さん宮沢和樹さんも来賓として出席しておられました。
会員の皆さんは、賢治愛好家だけに、心は子供のような純真さを持ち続けている方々で、とても素晴らしい集団に出会ったような気がします。
タネヤマアピール「世界に灯を」
イーハトーブ村憲章
あらゆるもののいのちはひとつ
ここは森と銀河とのまつり
剣舞戦士の郷、種山高原である
罪や、かなしみでさえ、
そこでは聖くきれいにかがやいている
まずもろともに
かがやく宇宙の微塵となりて
無方のそらに散らばろう
グスコーブドリ大学校
平成23年7月27日
▲ ページトップへ