『蓮華つつじを守ろう』

【開催日】平成24年11月22日

寒さに耐え頑張りました!
寒さに耐え頑張りました!

種山ヶ原は賢治が来た頃は、馬や牛が放牧されているために、彼らが草を食べ、一面に野芝が敷かれた牧場でした。昭和30年代まではスズランやアツモリソウがいっぱい咲いていました。

物見山が見えるようになりました
物見山が見えるようになりました

馬や牛は蓮華つつじを毒と思うのか、蓮華つつじだけが多く残り、春は山一面に見事な蓮華つつじが咲いていました。しかし、今は、牛の放牧が減り、県営牧野の人手も少なくなり、牧場は放置され、灌木や丈の高い熊笹が茂ってしまいました。そのために、すっかり様変わりしてしまい、蓮華つつじは灌木や熊笹に覆われてその姿が見られなくなりました。
昨年度から種山ヶ原を元の姿に取り戻そうと取り組み始めました。昨年度は、「賢治の森」からの眺めよくしようということで、松の木を伐り、笹を刈りました。十二月の吹雪の日でした。

東菊の群生。もう少しそっとしておきたいが…
東菊の群生。もう少しそっとしておきたいが…

それまで灌木や熊笹で隠れていたツツジが顔を出しました。今年の春はいっぱい花を咲かせていました。その頃賢治の森には東菊(皿っこ花)が一面に咲きます。そう少しそっとしておいて欲しいが。

今年の「種山ヶ原山開き」
種山ヶ原山開き

種山ヶ原山開き

種山ヶ原山開き

11月22日(木)
「蓮華つつじを救う」今年の取り組みは、熊笹に覆われたツツジを救おうと笹刈りにしました。今年こそ、雪のない所でと思いましたが、さすがに種山ヶ原には前日の雪が積もっていました。それでも、見事に空は晴れ渡り、奥羽山脈はもちろん、岩手山・早池峰山・室根山もきれいに見えました。そんな中での作業は、順調に進み、蓮華つつじがいっぱい顔を出し、みんなで喜び合いました。来年はさらに松林を切り開こうと話し合いました。この取り組みに参加していただいた菊池祐孝氏、小竹倉男氏、平澤孝順氏、千田伸二氏、佐賀秀一氏、千田義一氏、ありがとうございました!

蓮華つつじを守ろう

蓮華つつじを守ろう

蓮華つつじを守ろう