文学散歩

10月25日の戯曲「種山ヶ原の夜」をテーマにした「宮沢賢治の世界」ワークショップは台風のために中止。11月7日(木)に童話「銀河鉄道の夜」をテーマにしたワークショップを実施。22名が参加。<旧水沢緯度観測所~人首町~五輪峠~めがね橋(宮守)~花巻市立博物館・童話村>と昨年の逆コースで実施しました。

文学散歩

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大江先生のお話はいつ聞いても実に内容が濃く、深く、聴く者に感銘を与えます。観測所の歴史、風の又三郎と水沢緯度観測所、風野又三郎と風の又三郎そして、賢治とILC等全て興味深いお話でした。時間がもっとあればどんなによかったか。奥州宇宙遊学館は正に宇宙への一歩を踏み出せるところです。そして、一つの賢治との出会いの場です。

文学散歩

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「賢治歩いた畦道」で佐伯研二氏の説明を聞く。トークが実に深く、楽しい。

文学散歩
人首文庫正門前で
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五輪峠で雨。残念!

文学散歩

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めがね橋を通る電車を見て、花巻市立博物館へ 「藤城清治・光のファンタジー」を鑑賞。実に素晴らしく皆さん感動したようだ。再度、見に行った人が結構いたようです。童話村もとてもよかった。今年中に戯曲「種山ヶ原の夜」の講演会を是非実施したいと思います。

第2回「旧五輪街道整備事業」

11月2日(土)千田武宏部長他7名で旧五輪街道の整備を実施しました。台風等で街道の欠損が心配されましたが、それほどの被害もなく、順調に作業が行われました。これまでの整備で、笹はほとんど生えなくなり、今はイタドリと峠の観光客によるごみの戦いです。

旧五輪街道整備事業

旧五輪街道整備事業

寄稿「作家・井上靖の手紙が紹介される」

佐伯 研二 氏

米里の「人首文庫」所蔵資料の中に、高名な作家・井上靖の手紙がある。佐伯郁郎宛の手紙だが、郁郎は旧米里中学校校歌の作詞者でもある。他に、梁川・伊手・稲瀬・広瀬など、県内の約三十校の校歌を手掛けている。
そのように郁郎は詩人であり、一方では旧内務省図書課員でもあったため、詩人や作家、また児童文学者に至るまで、幅広い文学者との交流があり、それを示す諸資料が、彼の生家に保管され、現在「人首文庫」として開設している。
その中の一つに、井上靖の若き日の手紙があったのである。それが今回、一関在住の詩人で作家の小野寺苓先生のエッセー集『心の旅・井上靖紀行』(土曜美術社・2013年発行)の中で、詳しく紹介された。解説文には

「若き日の井上靖が、佐伯郁郎に宛てた一通の手紙との出会いが、小野寺さんを旅人にした。日本の生んだ世界的作家の文 学とゆかりの地をめぐるうち、それはいつしか小野寺さん自身の心の旅になる。詩人・北川れいとしても活躍する著者の珠玉のエッセー集は、さらに多くの読者を新たな旅路へ誘うことだろう。(一色真理)」また、本文中の冒頭には、次のように記されている。「岩手県奥州市江刺区米里に、山肌に抱かれるようにして静かな佇まいの私設文学資料館『人首文庫』がある。宮沢賢治の詩で有名な種山ヶ原へ行く道筋にあり、現在は米里と地名は変わっているが、かつてに地名は人首である。
『人首文庫』は、岩手の詩人・佐伯郁郎(本名・慎一・1901~1992)の生家の邸内に残されているいくつかの土蔵の中の一つを利用したもので、郁郎の残した蔵書、資料等を展示している。もともと郁郎の生家は人首城主に仕えた家柄で340年続いている旧家である。蔵の中には郁郎が生前交流した詩人、作家、児童文学者の手紙や写真、寄贈された本、彼が在職した内務省関係の資料等、計四千点余りがあるが、その中に井上靖の手紙と色紙がある。」

以下、関心のある方は、同書をご覧いただきたいと思う。

井上靖の手紙が紹介される

作家・井上靖の手紙が紹介される

作家・井上靖の手紙が紹介される

「星めぐりの旅」今年も「夏の第三角」に出会いました!

9月10日(火)午後4時 晴れ 市内から88名参加。
物見山に登山。といっても駐車場から20分で登れます。岩手山、早池峰山、室根山が見えます。

星めぐりの旅
東屋で小休止
星めぐりの旅
山頂で
星めぐりの旅
帰りに大岩に上って
星めぐりの旅
眼下に星座の森が
星めぐりの旅
親子で夕食のおにぎりを
星めぐりの旅
夕食後はのんびりと

「星座の森ミニコンサート」
《歌》菊池葉子先生 《ギター》野坂晃平郷土文化館学芸員

星座の森ミニコンサート

星座の森ミニコンサート

菊池正仁さんの司会で素敵なコンサートになりました。
賢治の歌「星めぐりの歌」「牧歌」「剣舞の歌」「ポランの広場」「種山ヶ原」を聴き、最後にはみんなで「星めぐりの歌」を歌いました。種山ヶ原で宮沢賢治作詞・作曲の歌を聴いたり、歌ったりするのは雰囲気が出て、とてもよかったと思います。来年はもっと素敵なコンサートを。

原子内貢先生の「星のお話」

星のお話

「星めぐりの歌」に出てくる星を中心にお話していただきました。
話の途中で種山ヶ原特有のガスが出てきて心配になりましたが・・・・・

星座観測

星座観測

星空観測会場に行くと、だんだんガスが消え「夏の大三角」や天の川がよく見え、感動!奥州宇宙遊学館の方々と酒井栄さんが望遠鏡を6基セットして、星や月を見せていただいて、子供たちにとってとてもいい体験になったと思います。大江昌嗣先生をはじめ奥州宇宙遊学館のスタッフの皆さんと酒井栄さんに多謝!

記念撮影

記念撮影

昨年は大江先生が天の川をバックに記念写真を撮りましたが、今年は北斗七星をバックに写真をとっていただきました。しかし、やはり子供たちにとって15秒は長いようです。

「石の学習会」の報告

平成25年8月8日(木)晴れ

8時30分 JR水沢駅東口集合
8時45分 市役所江刺支所東口
9時15分 JA米里支所
9時45分 戸中金山跡着

案内人佐藤昭治さんから戸中金山概要説明の後、講師の原子内先生から石の見分け方や諸注意を聞き、佐藤昭治さんの案内で最後の坑口「鷹ノ巣坑道」へ。暑い日だっただけに、深い森はひんやりとし坑道前を流れる戸中川渓谷が美しく、涼しげである。坑道前に行くと更に坑道から涼しい風が流れ、もっと暑い朝は坑道口の上から冷たい霧が吹き出て、朝日射し虹がとてもきれいとか。
坑道に入ることはできませんでしたが、ライトで照らし、中を見た子供たちは「すごい、すごい」と喜んでいました。その後会員の手を借り戸中川渓谷を渡り、当時としては珍しい発電所跡、その電気で鉱石を砕く搗鉱機跡について、また豪華な事務所等について佐藤昭治さんから説明を受け、戸中金山の当時としてはレベルの高さに感心しきり。
原子内先生から石はどのようにしてできるか、石の見分け方ルーペの正しい使い方等の説明を受け、周辺の石の採集をしました。子供たちは珍しそうな石を見つけると原子内先生に持って行き石の名前を聞きたいのですが、テーマの「石はどのようにしてできたのか?マグマからできた石、堆積してできた石」を伝えたい先生としては大変苦労されているようでした。それでもその石の中にモリブデンや磁鉄鉱が含まれていることを知ってとても喜んでいました。どの子も3種類程度の石を学習し、木細工へ出発しました。

原子内先生から諸注意

石の学習会

石の学習会
佐藤昭治さんから鷹ノ巣坑道の説明
石の学習会
戸中川渓谷を石を伝って渡るスリル
石の学習会
佐藤昭治さんから戸中金山の説明を聞く
石の学習会
熱心に先生の説明を聞く子供達

石の学習会

石の学習会

石の学習会

 

木細工では木細工小学校の児童5名と教職員、地域の方々が加わり、総勢40名程になりました。体育館で米里産直の味噌おにぎりを頬張り、午後の石の採集に備えました。今年は水量が多いので、少し上流の川で行いました。菊池春男さんを中心とする地域の方々が草を刈ったり、橋を作って待っていてくださいました。多謝!
行動開始前に、再度テーマ「石はどのようにしてできるか」(マグマでできる石、堆積してできる石)そして木細工特有の磁石にくっ付くという石(餅鉄)のお話を聞き、最低5種類の石は見つけることを今日の目標に向かって石の採集を始めました。ここでは砂金採りをする人も出てきて、盛り上がったが砂金は見つからなかったものの水晶を見つけたり、子供たちは餅鉄を見つけて大喜び、磁石を近づけ、くっ付くのに驚いていました。今餅鉄はあまりなく春男さんが見つけておいた餅鉄を子供たちのために川に置いていたものです。木細工小学校の子供たちには珍しいものではないので、餅鉄を見つけると、他校の子供達にあげていました。やさしい子供達です。また、中には丸い塊を見つけ、ルーペで真剣に観察したもののアスファルトの塊だったりと愉快な発見もあり、大いに盛り上がった石の採集でした。木細工小学校の体育館でラベルに名前を書いて、石の整理をし、お互いに見比べては自慢しているいい風景でした。最後に原子内先生が木細工小学校周辺で採集した石を火山岩と堆積岩に分けた標本を木細工小学校の校長先生に寄贈。

石の学習会
テーマ「石はどうのようにしてできるか」を熱弁

石の学習会

石の学習会
先生が木細工で採集した石の標本で事前に説明をしていただきました

石の学習会

石の学習会

石の学習会

JR水沢駅東口に午後4時頃着き、解散しましたが、案内してくれた佐藤昭治さん、いつも講師として熱心に指導していただいている原子内貢先生、事前に戸中金山周辺の草刈りを してくれた佐藤信雄さん、三井紀悦さん、菊池隆紀さん、佐藤昭治さん、千田義一さん、木細工の川周辺を整備していただいた菊池春男さん、会場を提供していただいた木細工小学校の校長先生をはじめ諸先生方、当日同行していただき子供達にお世話いただいた市広報担当の佐々木光男さん、岩手日日の千田昭彦さん、胆江日日の宮本升平さんご協力ありがとうございました。また、大人の方も多く参加していただき心から感謝しています。
子どもたちが、石にはそれぞれに歴史があり、歴史からいただいた名前があることを少しは理解してくれたのかな、そして「石っこ賢さん」に近づいてくれたような気がします。
これからも子供たちに「知ること」の楽しさを体得させられる取り組みを計画していきたい思っています。今後ともよろしく!