「種山ヶ原は今㉖」

「種山高原山開き」6月11日に向けて

今年も始まった草刈り。春先は暖かく、桜も2週間も早く咲き、農家の人達は「今年は危ないぞ」と言っていた矢先、遅霜だ。リンゴの花が霜焼けにあっただけでなく、わらび等の山菜が被害を受けた。
種山ヶ原の草も、木に覆われた道の草は結構伸びてるのに、お天道様の当たる野原はそれほどでもない。やはり霜の被害か?
今年は4月1日の道脇の枝切りで始まった。レンゲツツジの保存もねらいの一つ。物見山駐車場の土手に咲くレンゲツツジはかなり増えたが、土手一面に咲かせたい。

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「種山ヶ原は今㉕」

賢治五行詩に思う

「高原」 宮沢賢治作 1922

海だベがど おら おもたれば
やっぱり光る 山だったぢゃい
ホウ
髪毛 風吹けば 
鹿踊りだぢゃい

4行詩か、5行詩か素人の私はまず迷う。宮沢賢治の叫びは有名だから、「ほう」は大切にしよう。
大正11年賢治が一人で種山ヶ原に来た時に書いた詩だと教え子の手記の中で知った。

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「種山ヶ原は今㉔」

「種山ヶ原」 作詞 宮沢賢治 作曲 ドボルザーク

春はまだきの朱雲を
アルペン農の汗に流し
縄と菩提樹皮にうちよそひ
風とひかりにちかひせり
四月は風のかぐはしく
雲かげ原を超えくれば
雪融けの草をわたる

繞る(めぐる)八谷に霹靂(へきれき)の
いしぶみしげきおのづから
種山ヶ原に燃ゆる火の
なかばは雲に鎖(とざ)さるゝ
四月は風のかぐはしく
雪かげ原を超えくれば
雪融けの草をわたる

ドボルザーク作曲「新世界」の曲に上記の詩「種山ヶ原」をのせて、生徒に教えていたそうです。一般的に歌われているよくキャンプファイヤーで歌われる「遠き山に陽は落ちて」は昭和24年に「家路」を翻訳したものだ。

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「種山ヶ原は今㉒」賢治の森

12月から「星座の森」は水不足のため閉館となり、入山禁止になりました。
そして10日頃から降り始めた雪で北上山地は白の世界に。満月の時は、丁度種山ヶ原から月が上り、やがて火星が赤っぽい姿を見せてくれました。木星はすでに高く煌き、とてもきれいでした。ふたご座流星群も14日の8時頃には、雪もやみ、奇跡の星空が現れ、かすかに尾をひく流星を見ることができました。
動物たちはどうしているのでしょうか。クマは穴で冬眠していると思いますが、カモシカ、鹿、猪の今年生まれた子ども達はこの冬をどう過ごすのでしょう。

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